ビニール傘の礫死体をローファーの爪先で嬲る
しん、と黙る骨組
もう呼吸をしていない

憂鬱な火曜日の驟雨を浴びながら死んだ無機質を想う
りん、と囁く書籍
まだ塗料は霞まない


僕が僕であるための眼窩に触れてみて、すぐ消えた。
一時先の流線形を追うだけで精一杯です。
そうだね、寒いね。
はい、そうですね。


 (誰も喋らぬ湖畔のほとり
   耳元で僕だけが泣いてた)

クラッシュ・マイ・ユニバー
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